引退に至る5つのステップ

老害への階段 

 最後の会社は(制度上は)65歳で定年だったのだが、3年も早くFIRE(!)してしまった。
還暦からの2年で想像もしなかった老化の加速体験をしたからね。老醜を晒す前に引退できたことは幸運だったのだろう。
引退を決意するまでにワタシが直近2年間で体験した老化の5つのステップをご参考までに開陳しよう。

STEP1:人やモノの名前が出てこなくなる。(この段階の症状=「ため息をつく」)

時間をかければ出て来るとは言え、危険な時に「XXくん!危ない!」の「XXくん」が出てこないのでは話にならない。道具を渡して欲しいときに「あれくれ。あれ、あ~れ」では、他人の時間を無駄に奪ってしまう。

STEP2:短期記憶も劣化し始める。(この段階の症状=「イラつく」)

機能調整ではパラメータ設定と結果測定を繰り返して最適値に追い込むが、メモを取れる環境(と余裕)が現場には無い。で、記憶だけでこの調整をすると、まず間違いなく最初からやり直す羽目になる。デバッグ? 論外。

STEP3:見えない聞こえない。見えちゃう聞こえちゃう。(この段階の症状=「逆切れる」)

1m先と手元の細かい文字の見比べが出来なくなる。自動車の左折時に突然人が現れる(二度も確認したのに!)。無いはずの物が見える(マジで)。ひとが言っていない事を勝手に聞き取った挙句、「さっきキミがそう言ったから」と言い訳を始める。

STEP4:色々とふらつく。(この段階の症状=「呆然となる」)

メモに書いた字が自分でも読めない(前からか)。現場では梯子の上から落ちそうになる。運転中、前の車が直線でフラフラしているので「危ないなぁ」とつぶやいたら、「運転代わりましょうか?」と言われ、自分がフラついていたと気づく。
 
......あらら、4つしか無かったわ。引退してよかった


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