シンガポールのバックヤード3

[まあ座れや] 台湾人の憂鬱

 その日の打ち合わせが終わりタクシーでドミトリに帰るとき、途中に有る駐在員の社宅まで台湾人と相乗りした。会社が借り上げた社宅はマンションで、そのあたり一帯はいわゆるゲーテッド・シティ。目的のマンションで台湾人を下ろしてワタシ一人でドミトリに向かったのだが、ゲートを出てから暫くして「あんた日本人か?」と運転手が聞いてきた。

 「そうだよ」
 「彼らはあんたの友達か?」
 「同僚だよ」
 「彼らは台湾人か?」
 「そうだ」
一息おいて
 「台湾人なんかと付き合うな」

と吐き捨てるように言った。「なんでだ?」と聞いたが会話はそこで終わってしまった。以前「あそこはいけ好かん街や」と私の上司(台湾人)が言っていたが、中国系・マレー系と台湾系の間で何やら確執がありそうだ。

 後日再訪する予定になったので、オフィスの台湾人達に「次の日本のお土産は何が良い?」と聞いたら、間髪入れず「マイルドセブン!」と返ってきた。まぁ確かに日本製だけどさァ。「嗜好品の税金がべらぼうに高いんだよ」と説明してくれた。タバコは日本の三倍くらいしたんじゃないだろうか(注:今はタバコ持込は免税枠すら無し。さらに「ご清潔」になったようだ)。酒も税金が高い。駐在員に接待用のレストランを予約してもらったのだが、コース料理を詰めていた時に「お酒を持ち込むか?」と聞かれた。ワタシが「へっ?」という間抜け顔をしたのだろう、苦笑いしながら

 「お酒が高くて予算内に収まらないよ。日本人は酒をがばがば飲むからさ、
  持ち込んだほうが安いよ」
 「も、持ち込めるの?レストランに?」
 「接待用レストランは持ち込みを向こうから提案してくるよ、大抵はね」
 「どこで買うの?」
 「国内(シンガポール)では買わないよ、意味ないから(税金が高いから)
  次は日本から持ち込んでよ」
だそうだ。

 結局「接待のお酒が死ぬほど高い」問題は接待費を会社に増額してもらい解決した(解決、なのか?)

(ホントすまん、さらに続くわ)

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