ハッピーエンド
ワンオペのお兄さんに優しいお客さんたち
(オリジナル公開日:2024年10月04日)
2012年くらいの事、関東のK市駅近くの会社に関係してたことがあった。
この時期はお店で朝食を摂っていたのだが、通っていたのが数年後にワンオペで悪名轟くことになる某チェーン店だった。今は分からないが、当時その駅周辺は場所によって危険な(住民の皆さん申し訳ない。その時のワタシにはそう感じられた)地域があり、店はその地域にあった。客層は「お近づきになりたくないオーラ」が満載のオッサン、あんちゃんばかり。みな暗い目をしてカウンター席に座っている。
ある日のこと、深夜勤明けと思われる若い店員がワンオペで必死に対応していたが、その朝は一人で捌ける客数を超えていた。そろそろみんな爆発するんじゃないかと勝手にハラハラしていたが、食事の終わった見た目ヤクザなオッサンが、乱雑な下膳棚を整理して小さな空きを作り食器を返却、そして「ごちそうさん」と言って去った。その後は客が次から次へと勝手に手伝っては「お疲れ、兄ちゃん」など言って帰っていく。こんなことが何人か続き、暫くして次のシフトのスタッフが駆け込んで来てワンオペが解消されたが、その時の「助かったぁ~」というワンオペお兄さんの小さな声が、なんだか自分事の様に嬉しくなったのを覚えている。
「あの地区はヤバい」と思っていたのはワタシの偏見。でも「見た目ヤクザなオッサン(これも偏見だ)」があのような優しい行動をとらなかったら、果たしてハッピーエンドで終わっただろうか、それは誰にも分からない。
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