時の流れは残酷
なぜワタシが中国に出張すると反日暴動がおこるのだ?
初めて中国出張したのは2005年4月。この時は中国各地で反日暴動が勃発しており会社から渡航「注意」のお触れが出ていたが、「『禁止』では無いねぇ!」という上司の他人事判断でGO。上海に到着して携帯電話の電源を入れたら、その瞬間に「渡航禁止」の会社メッセージが!もう着いちゃってるよ。ところが、日本では「反日デモ勃発!」と大騒ぎしていた日本領事館前だが、そこから3ブロックほど先のホテルのフロントは「なんすかそれ?」。そんな騒ぎはゼンゼン知らなかった。当時の中国は未だモバイル環境が未発達で中国政府の情報統制が上手くいっていたのだろう。
次は尖閣問題で再び反日暴動がヒートアップ中の2012年9月上海。この時はベンチャーの仕事をしていたが、「この程度の騒ぎで訪中中止は出来んよ!」という社長の鬼の一言で再びGO。この時は中国政府はきっちり庶民にその情報を流していた様だ。そんな中、虹橋空港の待合室で一休みしていたら、やってるやってる「尖閣問題はゼッタイに日本が悪い!」感満載のテレビが放送されている。見たところ待合室にいる日本人(スイーツにネクタイ)はワタシ一人だけ、あとは5~6人の現地中国人だ。ボーッとテレビを見ていて、ふと視線をテレビ脇の人に向けらた、ものすごく気まずそうな顔になりソソクサと出ていった。ありゃ?と思って出ていったドア付近の人に目をやったら、その人も目を逸らして慌てて出ていく。で、1分もしないうちにその待合室はワタシの専用スペースに早変わり。思わず笑っちゃった。結構アブナイ事をしていたのかもしれないが、その時に思ったのは「反日は、おれたち庶民には関係ないね」だった。
だが時の流れは残酷である。先日、深センの日本人学校の子供が刺殺される痛ましい事件が起こった。12年前のあの時のワタシの思いは、遠くの空に消え去ってしまった。不条理の犠牲になって逝ってしまった子供と、その不条理を受け入れざるを得ない中国庶民に合掌。
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