社長に「なってよい人」と「なってはいけない人」

[仕事の繰言] 社長になりたいかい?

 10年ほど前に中小企業の一社と契約していた。そこの社長さんと暫く一緒に仕事したが、彼は「こいつを後継者にしたらどうだろう」と考えたらしい。いわゆる中小企業の後継者難で、「これは!」という人材を社内で見つけられなかった様だ。当時のワタシには「社長になる」色気が十分にあったので、話を持ち掛けられて悪い気はしない。ただし「推薦するビジネススクール(私塾だが)で勉強する事」が条件だったので、入学して勉強を始めた。

 残念ながら「勉強すれば目標に近づける、わけではない」という事を理解するのは、厳しい敗北である。中年がフルタイムで働きながら、毎週水曜日の夜間3時間、約10か月の勉強で得られた結論が「ワタシは社長になってはいけない人間だ」であるとすればなおさらだ。だから、その社長さんには申し訳なかったが契約終了でお別れした。思えば不義理をしたものだ、ごめんなさい。この学びを得て以降、社長に「なってよい人間」「なってはいけない人間」は直接話せば何となく判別出来る様になったが、気持ちはまるで映画「アマデウス」のサリエリだ。「(神に向かって)あなたは彼(モーツアルトのこと)能力を理解する力を私に与えたが、彼の能力は与えてくれなかった」。

 見分け方のコツ?ですか。それはご自身でお勉強を。「『説明されないと分からない』と言う人は、説明されても分からない」は金言だ。ただし勉強した事を後悔するかもね、ワタシみたいに。だが見分ける能力には大きな利点がある。もしあなたが「こりゃ、うちの社長はその『社長になってはいけない人間』みたいだ」と気づいたら、全力で逃げられる。間違いなく「『社長になってはいけない人間』が社長の会社は、関係者全員が不幸になる」。だがあなたまでその一員になる必要はない。

 自分の判断(←ここがとても大切)逃げるのは恥ではない。そういや、そんなタイトルのドラマもありましたね。

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