60年来の謎が解けた瞬間
[日々の繰言] なんだ、そうだったのか!
ワタシは「いろいろ音痴」である。自慢ではないが極度の「方向音痴」。どのくらい酷いかと言うと、いま来た一本道を戻れない。いやいや冗談じゃないのですよ。友人に物凄く方向感覚の鋭いヒトがいたのだが、彼の頭の中には2次元マップが完備されているらしく「道に迷った事がない」と豪語していた。その友人と方向感覚について何度も議論したが、話が全くかみ合わない。最初は「人というのは分かり合えないものだ」と思ったが、ここまで違うといっそ面白く、彼とはこの会話を無限に楽しめた。
「音痴」はまだまだあるよ、「運動音痴」これも酷い。走れば遅れる、泳げば沈む、跳び箱は崩れる、投げたソフトボールは頭に落ちる、バレーのレシーブでは眼鏡を壊す。バットを振れば「腰を入れろ、腰を!」と言われるが、腰を入れるってどうすりゃいいのさ? 余りに酷すぎて高校を卒業と同時に一切スポーツ界隈とは縁を切った。次っ、「美術音痴」と言ってよいのか、絵を見るのは好きなのだが、描けない。なにせ線が真っすぐ引けない。定規を使ってでもですよ、凄いでしょ。で、何よりそもそも「音痴」。そんな「全方位音痴」の当事者として考察し続けた結果、根本の原因は「体の各部分の距離関係が直感的に把握できない事にある」と仮説を立てた。ただ、ナゼそうなったのかが分からなかった。還暦までは。
還暦を過ぎたある日、いままでにない眩暈に襲われて大事をとって救急車を呼んだ。結局は突発的な高血圧(250mmHg越えはさすがにビックリ)で大事は無かったのだが、念のため頭部MRIを撮影された。その画像を見たお医者さん、「うん良かった、脳に特段の問題は無いね。ただ、小脳(運動中枢!)に行ってるはずの2本の大動脈が1本ありませんね。生まれつきでしょうなぁ」。
あぁ先生ありがとう。長年の人生の謎が、いま解けましたよ。
コメント