運転のリズム

[まあ座れや] 完璧自動運転(Lv6)

 最近は失速気味のEVだが自動運転の方も足踏み状態だ。とある高級ドイツ車を借りて初めて追尾モード運転を体験「こりゃ、楽だわ」と思った。だが、少し車線を逸脱しそうになった時点で勝手にハンドルに修正舵が入った瞬間、「キカイの分際でオレに指図しようってのか、この無礼者!」と物凄く不快に。「自分で運転したい」という人間には本質的に合わない機能だわ。結局、自動運転は「職業運転手」不足解消の一手法と言う理解が妥当だろう。まぁ、完全自動運転=レベル5までの道はまだまだ遠そうだけどね。

 だがワタシは12年ほど前に公道で「『完璧』自動運転車」に乗ったことがある。運転は極めてスムーズで、「走る・曲がる・止まる」をワタシが思った通りにやってくれる「完璧な」自動運転だった。そのクルマは初代Copenの改造車。だがその改造車は市販されることなく終わった。当然である。改造が「自動車免許取り立ての息子に運転させる」だったから。

 自分で運転する人はお分かりだろうが、他人が運転する車の助手席に乗るとものすごいストレスを感じる。たとえ自分より上手い人の運転であってもだ。理由は単純で、自分の運転リズムと全く違うから。だが息子は、ワタシの運転するマニュアル車の助手席に18年間座り続け、完全にワタシの運転リズムを体に刻んでしまっていた。息子が自動車免許を取り、ワタシが初めて助手席に座った時の事。彼がクラッチをつないだ瞬間に理解した「あ、これはワタシの運転だ」。後日、日光いろは坂まで彼がドライブしたが、何一つストレスを感じる事が無かった。とても幸せだった。

 それから半年もしたら息子は自分の運転リズムを作り上げたので、もうあの時の「完璧自動運転」が再現されることは無くなったが、「自動運転も悪くないな」と思ったあの日のドライブを忘れたことはない。

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