MINI 1100

[まあ座れや] 刷り込み、恐るべし

 社会人になり2年目に初めてマイカーを手に入れた。10年落ちのMINI 1100という英国車だった。確か120万円くらいだったと記憶している。なぜ当時ペーペー(「若造の平社員」って意味ね、念のため)のワタシが外国車なんかを買ったのか、それには理由がある。

 ワタシが10歳くらいの時、生まれて初めて外国車に乗せてもらった。従兄が所有していたMINI COOPER 1300で大きさはほとんど軽自動車。当時の軽自動車は360ccで、我が家の三菱ミニカに至っては空冷だったと思う。だが乗せてもらったMINIはその名の通り1300cc、4倍近い排気量でパワーの差は歴然、その勇ましいエグゾーストノートと共に、「こりゃすごい!」と子供心に刷り込まれてしまった。

 時は流れ、ワタシが高校生の時に姉が嫁いだ先が地方の映画館だった(残念ながら暫くして廃館してしまった)。テレビに押され、地方の映画館は流行っていなかった。そこに遊びに行った時の事、その日もお客が全然おらずワタシ一人貸し切り状態で映画を見せてもらった。小さいとはいえ、後にも先にも映画館貸し切りなんてその一回だけ。上映は「ルパン三世 カリオストロの城」(封切り当時、興行的には失敗だったらしい。宮崎駿の傑作だと思うんだがなぁ)で、黄色いFIAT500のメチャクチャなカー・アクションに大笑いしてしまったが、映画館独り占めの高揚感と共に小さな「イタリアのチンク」が強烈に刷り込まれた。

 もう事故ですよ、もらい事故。自動車を買える立場になって「強烈な二発の刷り込み」が自動発動したのだから、欧州小型車を買ったのはワタシのせいではない(でも「なぜチンク2CVを買わなかったのだ?」と問わぬように。実は危ない所だったのよ)子供への刷り込み恐るべし。子供心に「こりゃすごいや!」という感動を与えたら勝ちだね。でもウイスキーと同じで、熟成まで10年以上かかるのが難点だな。

MINI1100の後姿


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