命の花咲く春の一日
[日々の繰言] 花見
早春の三寒四温とは言え、今年の過激な気温乱高下でワタシもカミさんも体調ガタガタで家に引きこもりの2週間となった。日々の買い物もままならずアマゾンとスーパーのオンラインショップのみで乗り切ったが、ずっと家に籠っていると体調も気力もどんどん悪化していく。4月第一週末に気温がようやく戻って春らしくなってきたので、やっと近くの森林公園に散歩に出る事ができた。当地はサクラ開花宣言が出てから急に寒くなっていたので開花進行も遅かったのだろう、散り始めてはいたがまだまだ満開に近く、久しぶりに桜花を見た。
ここ数年は桜が咲いているのを現場へ移動している最中のハイエース車窓から眺める程度で、わざわざ花見に行くこともなかった。過去を振り返れば同僚なり友人なりと出かけて花見と言う名の宴会を楽しんでいたから、一人で花見はたぶん初めての体験だ。暖かい日差しの下、シートを広げてピクニックをする家族連れ、散歩する老夫婦、写真撮影を楽しむ集団と公園はにぎやかで、見たところ一人で散歩しているのはワタシだけの様だ。花見を楽しめるのは人間関係が濃厚な時期だけだよなぁ、と思いながら歩いていくと、いままで木が植えられていなかった芝生に新しく小さな桜の木が植えられていた。後で公園の看板を読んで分かったのだが、ソメイヨシノへの虫害が酷くなり植生を変えるため別品種への植え替えを開始したらしい。植えられたばかりの低木で、わずかに花が咲いているだけの若木。そこには誰もおらず、注目もされていない。
その時「ワタシはあと何回春を迎えられるのだろう」とふと思った。来年この木はどのくらい成長しているだろう。ワタシが逝くころには、成長したこの木の下で家族連れがピクニックを楽しむようになっているのかな。
とても小さな、でもとても素敵な明日への階を見つけた。
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