お偉いさんこそ詐欺にあう
[仕事の繰言] だ、大丈夫ですか?
現役最後の15年間のほとんどが中小企業での仕事であったが、それなりのサイズの「中企業」では組織や仕事のやり方は大企業とさほど変わらなかった。大企業といえども、実際に自分が関わっている仕事の範囲では「中企業」と同じ。どちらも身近な組織が会社の安定を担保している。一方「小企業」は違う。社長が全てであって、それ以下は横一列。組織など名目だけで、社長以外は何かを判断したり責任を取ったりしない。長年生き残ってきた「小企業」の社長は善かれ悪しかれクセが強く、そのパワハラ気質が会社の安定を担保している(社員はたまったものではないが、潰れちゃ困るし、しょうがないね)。
問題は「小企業」以前のスタートアップや業界団体だ。ワタシが関わった範囲でだが、それらのトップに大企業の上位の役職(事業部長以上だね)だった人が座っている事例が多かった(意外かも知れないが、ベンチャーは必ずしも若い人だけのモノではない。シリコンバレーでも、大金を手にして引退した老人が暇すぎて「再起動」した事例を幾つか見てきた)。そこでワタシは気が付いた。「『以前、大企業の上位の役職だった人』の実務能力、それも常識の部分にはポッカリと大穴が開いている」。
彼らは自分の「人脈」にとても自信を持っている。「あの会社のZさんに話を通せば問題ないさ」「Q大の教授にお願いしたから大丈夫」。だがその「問題ない」「大丈夫」を担保していたのが「部下のサポート」だった事にまるで気づいていない。明らかに投資詐欺と思われるメールに一人舞い上がっているオッサンを羽交い絞めした事もあった。投資家相手にいい顔をしたいばかりに「Exclusiveな特許契約書」を作って悦に入っていたり(さすがに呆れて見捨てた)。もう、カモがネギ背負っているような連中ばかり。大企業のお偉いさんは、一人だとアッサリ詐欺にあう。
日本企業による海外企業のM&Aが上手くいかないのも無理はないね。
コメント