キャッシュレス? ハイカラなことで、よろしおすわぁ

[日々の繰言] 「ほら、ここは京都やから」

 現役後半は仕事で京都に毎年2~3週間出張していたのだが、2020年代前半の京都は意外と現金主義のお店が多かった。大型店舗や観光スポットのお店はキャッシュレスでOKなのだが、問題は観光客が行かないような場所にある小さなお店。出張先の会社・ホテル近くの飲食店は何故か個人店が多く、それが大抵は現金オンリーのお店だった。そのため京都では手持ち現金の残高に気を使わなくてはならず、キャッシュレスに慣れた身にはちょっとしたストレスだった。もっとも「ワタシの京都での生活圏が特殊なせい」と思っていたので、かなりレアな体験なのだろうと考えていた。

 ある晩、京都のとあるコンビニのそばを通りかかったときの事。そのコンビニから出てきた二人連れのお嬢さん、片方がプンプン怒って「なんで(クレジット)カードが使えへんの!」、もう片方「ほら、ここは京都やから」。おや、と思いましたね。言葉遣いからして関西人だが、いまどきの関西人も「京都はトクベツ(キャッシュレスできない)」というのが常識なのか。決してワタシの体験が異常だったというわけではなさそうだ。

 最近、キャッシュレスをやめて現金オンリーに戻るお店の事例がニュースに上がるようになってきた。数%の手数料を嫌っての現象らしいが、それは以前から分かっていた話で「それ今更言う?」感が強い。「キャッシュレスでお客をつかめる、現金管理が楽になる」という甘言に乗ったはいいが、何事にも向き不向きがあるという当たり前の事実にやっと我に返ったか。何かと陰口を叩かれる京都人だが、事これに関しては京都人の現実感覚がしっかりしているというべき。いや、やっぱり「客さんなんか、なんぼでもきはりますわ」という永きミヤコ人のおごりかね

 くだんのお嬢さん、最後に「『↓でんし↑マねー』の時代にどうすんのぉ」と言いながら消えていったが、意表を突くイントネーションに思わず路上でズッコケました

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