出身地の祝福

[まあ座れや] ローカルの力

 以前「出身地の呪い」というコラムを書いたが、反対に「出身地の祝福」もまた存在する。

 80年代前半のお話。地元大学近くの駅でローカル線に乗ったのだが、真冬で結構な雪が降っていた。乗車して2~3駅過ぎたころ、駅でない所で急に停車し運転手が何やらやっていたが、しばらくして「前方に雪だまりがありますので・・・一度下がって突っ込みます!」と宣言。けっこうバックしてから勇ましいディーゼル音と共にかなりの速度で突進、その雪だまりを越したのだろう何事も無かった様に平常速度に復帰した。それからは雪国でローカル線に乗ることは無かったのでこれが雪国鉄道のいつも通りの対応なのか分からないが、その時は「やるなぁ国鉄」と感心した。

 90年代前半の事。東北出身の同僚が地元から持ってきたマイカー(宮城ナンバー)に乗っていた。ある日、関東では珍しく大雪が降ったのだが、どうしても行きたい場所があり彼のクルマで首都高へ。案の定、雪で閉鎖されていたが、運転していた同僚が閉鎖対応していた警官に「ナンバーを見てくれよ」と言ったらアッサリ「OK」が出て通してくれた。もちろんスタッドレスタイヤは履いていたのだが、こういう時の雪国ナンバーへの信用は篤いなと思った。

 先日埼玉から三峰神社へ向かっていたのだが、秩父山奥で発生した土砂崩れのため国道通行止めの警告表示が。残念ながら迂回路がなく、三峰神社へは中央道経由で大回りするしか方法がない。ダメ元で通行止め個所まで行ったら、警備員は前にいたクルマを通していた。「ラッキー!」と思いそのまま続いていこうとしたら制止された。その警備員と話したところ、「地元の人は裏道を知っているので通行を許可している。だから『熊谷ナンバー(秩父管轄)』以外は通行を許可できない」と追い返された。まぁ、そりゃそうだわな。

 何事も経験の優位がもろに出るのが地元民。無国籍難民のワタシからすれば、うらやましい限りです。

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