「あっ!」ほど悲しい言葉は無い

[仕事の繰言] 二回測って、一度で切る

 以前「資格を取るなら40歳より前じゃないとキツイ」という記事を書いた。ワタシは40代後半に(無謀にも)「中小企業診断士」に挑戦したが、三回目の挑戦で断念。畑違いの勉強をするのであれば30歳代で向き不向きの感触を掴んでいないと時間の無駄になる、と理解した。遅いわ。55歳を過ぎて最後に就いたメンテナンス会社では、仕事上「必須資格」の取得が幾つか必要になった。幸いな事に大半は筆記試験だけで、しかも技術系の資格だったのでこちらはアッサリと合格できた(元は技術屋だったので、分野が違っても「理系としての勘」は利く。ま、そういう事です)

 問題は実技試験の有る「二種電気工事士」。どの試験も同じだと思うが「上手くやる」より「失敗しない」ことが重要で、実技試験では特にそうだ。経験者というのは「失敗しない」事に長けていて、「二回測って、一度で切る」という古くからの格言を忠実に守っている。ベテランの作業を見ていて「トロいなぁ」と感じたら、「二回測る」に相当する部分を忠実に守っているからだと理解した方が良い(シロートほど「速くやろう」としてドツボにハマる)

 電気工事士の実技試験は40分制限。35分くらいで作業が完了し「余裕だわ」と軽くチェックをしていたその時、ふと工具の脇を見て、「あっ!」この部品はナニ?正しく作業すれば与えられた部品は何も残らないハズ。慌てて配線図を確認して愕然「ま・ち・が・っ・て・る」。5分ではもうリカバー不能、ぁぁ詰んだわ。幸いにも実技試験は再受験可能なので翌年再挑戦したが、この時は慎重に慎重を重ねて作業した。ヨシ、今回は間違いは無いな。その瞬間、右前にいた受験者が、小さく「あっ!」と呻いた。アンタもやっちまったなぁ兄ちゃん、ゲームオーバーだ。来年頑張ってね。

 ベテランの作業は派手さがなく地味に見える。「二回測る」という本当のファインプレーは見えないものだ。たぶん、どんな仕事でもそうなんだろう

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