シンガポールのバックヤード4
[まあ座れや] 明るい北朝鮮
駐在の台湾人は、シンガポールでは自家用車も買えないと嘆いていた。関税の高さはともかく、ナンバープレート取得などの「自動車を所有する行為」そのものに対する課税が途方もないとか。カローラクラスで最低1000万円は必要。しかも運転できる曜日がナンバーの偶数・奇数で別れているので、二台持ちしないと意味がない。「ここじゃマイカー持つなんて罰ゲームみたいなもんだ。日本の非関税障壁なんて障壁じゃないよ。」だそうだ。でも繁華街では、ベンツもBMWもフェラーリも走っている。はぁ、富裕層には気にならん、てか。
接待のレストランは庶民的(?)なところを選んでもらった。料理はまあまあだが、ショーアップがド派手。ショーの最後は素焼きの皿が数十枚レストラン内を飛び交い、床で弾けるたびにてお客は大喜びで歓声を上げて終わった。この割れた皿はだれが片付けるの?と思った私は貧乏性だが、ふとシャトルバスの暗い目をした女性たちを思い出してしまった。そりゃ暗くもなるわな、この格差。
接待が終わりレストランを出たところで正面に監視カメラを見つけた。
「結構カメラがあるんだな」
「シンガポールで一番進んだ技術があれさ」
「どんな技術?」
「あの監視カメラはおとりだよ。シンガポールで監視カメラを1台見つけたら、
「結構カメラがあるんだな」
「シンガポールで一番進んだ技術があれさ」
「どんな技術?」
「あの監視カメラはおとりだよ。シンガポールで監視カメラを1台見つけたら、
見えないカメラがあと10台はある。隠す技術がすごいんだ。北朝鮮とどちら
がすごいかな。まぁ少なくとも、こっちはあっちより『明るい』けどね」
それを聞いたヘソ曲がりのワタシは、カメラに向かって笑顔で手を振ってやった。
シンガポールには合計一週間くらい滞在したが、まるで「ディズニーランドのバックヤード」だけを見せられた感じだった。「あそこはいけ好かん街や」という上司には別の意味で同感だ。ディズニーランドは客として行くところだ、住むところじゃない。
ましてや「夢の国」の奴隷にはなりたくない。絶対にね。
(おしまい。イケアから遠くまで引っ張ってゴメンなさい)
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