本は死ぬまで捨てるべきではない
[読書の繰言:戻らぬ日々 6]
「物理数学の直感的方法(第2版)」 著:長沼伸一郎
ISBN4-924460-89-3 (時期:初版 1987年ころ)
前に36年かかって読破した本の事を書いたが、こちらは20数年ぶりに再購入した本で、「本は捨てるものではない」と思い知った二冊目の本だ。初版が出た時は社会人3年目でこの種の本を購入する必要はないはずなのだが、おそらくその時は仕事の上で自分の能力に限界を感じて、学生時代に戻りたくなったのかもしれない。序文で著者が一読を薦めていた「第5章」を神田の本屋さん立ち読みし、びっくりして即買いした記憶がある。上記ISBNは「第2版」として復刻され再入手した本のコードである。ご推察の通り初版本は処分してしまった。いま手元にある「第2版」の奥付は2009年9刷。再版1刷発行が2000年だから、再版後かなり遅れての再入手である。
初版本を手放したのはたぶん引っ越しの時だと思う。だが後日、無性に読みたくなった時にどうしても入手できなかった。おそらく絶版になっていたのだろうが、古本屋さんを巡れば見つけることが出来たハズ。それをしなかったのは仕事が忙しかったのと、古本屋自体が近所に無かったためだろう。「やっと、やっと再入手。やはり本は死ぬまで捨てるべきではない。」と再購入時のノートが残っているので、捨てたのをよほど後悔していたらしい。2009年はワタシがリストラされた年。一年ほど仕事が決まらず、本を探す暇があったのだろう。やはり本というのは入手するのも玩味するのも時間と体力が必要だ。
「二冊目の本」と書いたが、では最初の本は? それは高校生の時に購入した「数学の本」。だがタイトルも著者も思い出せない。「翻訳本でたぶん原著はフランス語」「神田の古本屋さんで購入」「700ページくらいのハードカバー」「カバーが濃い青~水色」だけで探すのはまず不可能だが、たぶん現物を見れば分かると思う。だが今は「時間」はあっても探す「体力」が無くなってしまった。いま読めばつまらない本なのかもしれないが、記憶の中では最高の本になっている。内容は全く思い出せないのに不思議なものだ。
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