塞翁が馬4(まだまだ連載中っ[((^.^)/~~~])
[仕事の繰言] ヒリつく自由
しかし、シリコンバレーでのプレゼンはそんなに重要なモノでは無かった。たぶんV氏の発案で、全員をこれからの主戦場の地に集めて一匹オオカミのチームビルドを目論んだのだろう。ワタシが作ったプレゼンへの反応も全員が「ほ~ん」程度で終わった。各部門せいぜい一名しかいないから、チーム内に自分の分野に詳しい他人はいない。各人自他ともに「自分の専門分野以外はワカラン」と理解しているので、質問もあっけらかんとしたストレートなもの。変なこじれ方も重箱の隅を突くような事も無い。その代わり、新規事業においては自分の専門分野に関して自分が全責任を負わねばならない事も理解した。いまならオンラインで日本と会話出来るだろうが、それでも時差の関係はどうにもならない。いちいち日本の各部門にお伺いを立てていてはスピードが間に合わない。なるほど、シリコンバレーでチームビルドを目論んだV氏は慧眼の持ち主である。
キックオフ後にいよいよ新規事業のマーケティングが国内外で始まったのだが、なにせチーム全員が初めての経験。大小さまざまな間違い、思い違い、想定外の事態が発生する。そのたびに互いに相談しなければいけないのだが、「自分の責任範囲」が明確で、かつその範囲では全責任を自分が負う必要がある事を理解した「一匹オオカミ」達との会話は、ワイルドだが愉快だった。互いに遠慮は無いが互いを尊重していた。成功したら素直に喜び、失敗したら素直に認めた。忙しかった。速かった。ヒリヒリした。自由だった。
キックオフからおよそ四半期が経ち、ようやく新規事業の方向性が固まって来たが、この間も兼務であったので、古巣のQ部長からの仕事は続いていた。ワタシが新規事業の仕事で飛び回っているのが気に食わないのは明らかで、「部下が居ないのを良いことに遊びまわっている」と漏らしていた様だ。そのうわさを聞いて、「部下を剥ぎ取ったのはアンタじゃん」そう思えた時、ようやくQ部長の呪縛からも自由になりつつあることを感じた。(つづく)
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