塞翁が馬6(しつこく連載中っ[((*^^)v])
[仕事の繰言] 見えない署名
「周りの部員にとっては驚天動地だった」とは、後で人から聞いた話だ。皆「xx(ワタシ)さんはQ部長の奴隷」の認識でいたらしく、Q部長が奴隷に「相談」するって何?だったと。Q部長が受けたプレゼン準備指示は、彼の出世を握っている専務が出したらしい。うちの会社と某社とは長い付き合いで、ワタシが技術セミナーの講師を引き受けた事もある。その件を覚えていた専務が「xxに作らせたら?」とアドバイスしたらしい。Q部長だってワタシに「相談」なんてしたくないだろうが、背に腹は替えられない状況だったと推測する。
その資料作成に途方もない時間を費やしたが、作っていて「ナルホド、これは重要なプレゼンだ」と思えるモノだった。しかもF事業部で徹底検討した内容と本質的に同じ事を訴求すればよい事が分かった。そのプレゼンを他社にするのだから、F事業部の仕事をT統括部がサポートする事にQ部長自身がコミットするのも同然!一石二鳥とはこのこと、何たる幸運。後日プレゼンをQ部長が行い、ワタシは一切表に出なかった。Q部長が上機嫌で帰ってきたので、プレゼンはうまくいったのだろう。
翌日、その某社営業のKさんが突然オフィスにワタシを訪ねて来た。彼はQ部長のプレゼンを某社社長と一緒に聞いていたらしい。内線で呼び出され、ワタシが商談室に入っていくと、Kさん立ち上がりざまに「xxさん、あのプレゼン、アナタが作ったでしょ」とニヤリ。びっくりした。聞けば、某社内でプレゼンに参加した人々は「xxさんの匂いがする」と言い合っていたとの事。その瞬間「ああ、分かる人にはわかるんだ」と、奇妙な充足感がわいてきた。これでいい。これでいいんだな。
このプレゼン成功に気をよくしたQ部長は、F事業部の仕事に協力的になった。前のめりと言ってもいい。何かあると「俺の知恵袋はどこ行った」と頼るようになり、ついにはワタシがいないと重要な資料が作れなくなった。(つづく)
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